考える前に始めること

私が何度も繰り返し読む本の一つが河合隼雄さんの「こころの処方箋」です。

読むたびに発見と多くの納得が得られる本です。

 

第14章:やりたいことはまずやってみる

に、以下のような文があります。

 

「~したいのだが、時間がない」という人が多い。(中略)

ところが、思い切ってその好きなことを始めるとわかることだが

やってみると、あんがい時間のやりくりがつくものなのである。

好きなことをしたために、他のこともちゃんとやらなくてはと感じるので、

能率がよく上がり、短い時間で仕事ができるので、全体として

うまくゆくことになる。』

さらに

『好きでやってるときは、エネルギーの流れが良いので、

それほど疲れないものなのである』とも。

 

これには、「そうそう」と思わずにいられません。

 

私の母は美容師なので、私や子どもの髪の手入れをすることは

こちらが思うより面倒ではないらしい。カットやパーマを

何人も続けても、「好きな事だし、立ちっぱなしも慣れてる。平気よ」

と言います。

 

家事もよく手伝ってくれますが、自分のペースでしたいようにすると

疲れないのだと言います。ところが、私に「これを作っておいて」

と言われたり、あまりしたくないことをお願いされると、

一気にテンションが落ち、効率が下がるらしい(汗・笑)。

 

そんな母は、私が彼女を車に乗せて出かけることに「悪いわね~」と

申し訳なさそう。自分が運転しないので、長時間の運転は大変だと

思うのでしょう。でも私、往復6時間くらいの日帰り運転なら

全然大丈夫。渋滞もあまり気にならない。

運転が好きで、いい気分転換になるので苦痛に感じないのです。

 

亡くなった母の双子の妹は、料理が得意で上手。ストレスが溜まったら

キャベツの千切りをするとスッキリすると言っていました。私なら、

うまく消れなくて逆にストレスが溜まりそう(笑)彼女は誰かがくれば、

いつでもパパっと料理を並べてくれました。料亭の女将が

彼女の仕事でしたが、疲れる日と疲れない日の違いは、

「していることが自発的なものかどうか」だと、よく話していました。

 

その章の最後にこうあります。

『ともかくまずやって頂きたい。やってみないと物事はわからない。

それに駄目だったとしても、もともとなのだ。あれこれ考える前に

始めることである。』

 

やってみたら、良くも悪くも、気がつけることが

ひとつ、ふたつあるのでしょうね。