自分と夫と向き合った ある方のおはなし②
女性たちによくあるのは
以下のような態度
家族や自分を困らせた原因を
作ったのはあなた
そう あなたなのよ!
だから 何度でも謝ってよ!!
たとえ こちらが突っぱねようと
冷たい態度を取ろうと
私(妻)の機嫌を取り
優しくするのが あなたの任務
あなたが努力しないと
元の家族・元の夫婦になんて
戻らないのよ!
***
ここでひとつ申し上げておくと
何か『事』が起こった場合
どちらかの心に わだかまり(しこり)は
残るのだから もともとの夫婦や
家族の気持ちに戻ることは
ほぼ ないかもしれません
だからといって
『終わり』でも『残念』でもなく
自分が思ったものとは違っても
今までとは違う
『色』や『形』の夫婦や家族を
作ることは可能です
(子育てもまた同じ)
それに
案外『事』が起こった後の方が
良いところも 悪いところも含め
そういう人(子)だと ”受け入れる”と
覚悟を決めたわけだから
意外に 肝が据わり
新しい『色』や『形』も悪くなかったな
ありなんだな~という場合もあるものです
***
彼女も しばらくは
意地を張る気持ちを
手離せずにいたようでしたが
一方で 気がついてもいました
長年一緒に居る夫婦ですからね~
夫が 「声をかけて欲しい」
「そろそろ自分にも優しくしてほしい」
と思っていることや
彼なりに……ではありますが
努力して変化している部分も
あるということに
そこで 彼女は
(気持ちを譲りに譲り)夫と共に
ドライブに出かけてみることにしました
どうだったと思います?
めちゃくちゃ
つまらなかったんですって(笑)
「ほんとにつまらなかった
どうして 一緒に出かけようと
思ったんだろう
もう ほんとつまらなかったんです」
下さったメールでも いらした時にも
何度も なんども「つまらなかった」と
おっしゃるから 私 おかしくなって
一緒に 笑っちゃいました
『そっか~ 想像以上に
つまらなかったか~』
「そう! つまらなかった」
ただ つまらなかったのは
彼女の気持ちで 夫は違ったよう
今度は 彼から「○○にいかない?」と
誘ってきたらしいのです
ここで 彼女は偉かった!
いつものように意地を張らなかった
たった一度の 「つまらなかった」経験で
答えを決めず また一緒に出かけてみたのです
以前 私に交流分分析の集中講座を
してくださった先生が
おっしゃっていました
やってみようと思うことがあったら
どんなことも 最低5回はしてみて
そうしないと見えないことがあるから
その後も 彼女は
遠出に夫を誘ってみたり
若松が知っている
ドライブに良い場所を
お伝えすると
『美穂さん 行ってきましたよ
それをお伝えしたくて』と
報告してくださいました
先生のおっしゃる通り
彼女と 夫との外出が
5回ほど過ぎたころでしょうか
彼女は言いました
「夫婦って 一緒に居て
楽しいってわけじゃないんですね
なんか それに気がついてきました
ただ 隣にいるっていうか……」
彼女の中に
*夫婦は常に仲良くしなくてはいけない
*一緒に居る時には楽しいはずだ
(相手が楽しませてくれるはずだ)
*若い頃の気持ちを取り戻せるかも
という
理想や信念があったのかもしれません
若い頃や 子育て中は
二人で向かい合ってきた夫婦も
年月を重ねると
お互い前を向き
間に距離も取りながら
それぞれの道を歩み始めます
それが
『精神的な自立』ですね
ふと 横を見たら
経験と 歳を共に重ねた
男性が・女性が
そこにいた
その人の前では
常に頑張らなくても
かっこつけなくても良くて
まあ……楽かなという感じが
夫婦なのかもしれません
+++
気がつけば長くなりましたので
お伝えしたいことは
明日に持ち越しさせてくださいませ
~イブは兄夫婦と楽しいお酒&おしゃべり~