『片付け』という人生の棚おろし

サンキュ!記事更新しました

 6月からは内容を変えて発信いたします

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以下 私のところに

いらしてくださっている方のお話です

~掲載許可をいただいております~

 

どの方も そうですが

心の中の引っかかりは一つではありません

生い立ち 夫婦関係 仕事

親や子どもとのかかわり 色々な事が

交じり合って モヤモヤが生まれます

 

彼女の場合 絡み合う糸の中にある

一つが『片付け』でした

どの問題の時にも

『片付け』の話題は登場し

心の”つかえ”になっていたように思います

 

頭ではわかっている

方法も知っている

でも 行動に移すことができない

 

何度も 何度もお話を伺ううちに

見えてくるものがありました

それは 抱える『不安』です

 

『過去に関係する物』を捨てることは

思い出も捨ててしまう事のように

彼女は 感じているようでした

 

……であるならば

『捨てる・手離す』という行為には

かなりの勇気が必要になるでしょう

 

ただ 

何がきっかけになるのかは

誰にも わからないものです

彼女は コロナの自粛期間に

腰を上げたようです

 

「捨てる」作業を終え 

おっしゃいます

 

『私の場合 死ぬときに

 手元に置いておきたいと思ったものは

 なにもありませんでした

 大切なものは 目にみえるモノじゃない

 というのは本当でした

 

 写真や手紙もかなり処分

 それらと向き合って気がついたことは

 自分はたくさんの人に 

 良くしてもらって来たということを

 深く感じました

 私が「通り過ぎる人」と勝手に判断して

 心を開かなかった人たちにも

 よくしてもらってきたと感じました

 

 これまでも私は しあわせな人生を

 歩かせてもらっていると思ってきたけれど

 本当にそうでした 

 自分がどういうものを大切だと

 思っているのかがわかりました

 自分の人生の棚おろしができちゃった感じです』

 

彼女はここにたどり着くまで

心の棚おろしは 

少しずつ始めていました

 

人には言えないと思ってきたこと

腹立たしかったこと

手離せない怒り 記憶

闘う気持ち 許せない気持ち

時間をかけ

様々なものと向き合ってきました

 

向き合う作業は

決して楽ではありません

話すことで 嫌な気持ちを  

何度も 思い出すわけですから

 

でも そこで

事実は変わらないことを認識し

丁寧に 過去と向き合っていくと

次第に 考え直す作業が

できるようになっていきます

 

受け止め方や見方・視点が

次第に変わっていくのです

 

彼女は 迷い続けていた片づけを

自分の意志で 実行しました

行動した結果 嬉しい気づきも得ました

 

彼女は こう続けます

 

『自分でも 狂ったように

 捨て続けていたと思います(笑)

 家族はだまってみていたけれど

 おもしろかったのは

 何も言っていないのに 

 子どもたちが 自分の部屋を

 片付けはじめたことです

 特に娘の部屋は すっきりぴかぴか

 今では家のなかで 一番きれいな部屋となり

 その状態をずっとキープしています』

 

不思議ですね

母が・妻が・娘が変わると

家庭や家族 周囲が変わっていく

 

私が お話を伺うのはお一人でも

その影響を受ける人は何人もいる

いつも心に留めていることです